
ぬくもりの残りかた|Ryu
https://note.com/r_sugawara/n/n70e0680ac9c1
※本作は創作小説です。筆者個人の体験をそのまま記したものではなく、実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 閉鎖的な共同体を離れて三十年。 五十四歳になった男が、夜ごと誰かの身体に触れる仕事を通して、少しずつ自分の人生へ戻っていく。 大きな救いではなく、小さなぬくもりによる回復を描いた小説です。 失ったまま生きる あの共同体を離れてから三十年が経った。 今の私は、五十四歳の冴えないサラリーマンである。 朝七時二分の電車に乗り、都心の古びたオフィスビルに入った物流会社で総務課の係長をしている。...