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セックス中に痛みを感じる女性は少なくありません。
ある研究によると、30%の女性が生涯のうちにセックス中に痛みを感じることがあるそうです。

「性行為が痛みによってできたことがありません。」
「私は膣のサイズが小さいのか自分の指を入れるのも痛みを感じるときがあり、一度経験を持ちかけたときもそれが理由で断念しました。」
「腟に挿入するのはバイブで何回か試したことはありますが、感じるのは痛みだけで気持ちいいと思ったことはありません。実際にそういう挿入したことによって感じる本当の快感が知りたいと思っています。」
「やはり今でも痛みを感じると、初体験の時の事を思い出してしまって怖くて怖くてたまらなくなるんです。ずっと涙が溢れるのを我慢するしかあの時の私には出来ませんでした。ホントは思い切って泣いてしまえばよかったのかもしれないけれど申し訳なくて…」
「アロマオーガズムトリートメントをお願いしたいと思っているのですが、痛みがあるのではと少し不安があります。」

これまで、こうした問い合わせを何度か受けてきました。
私たちが体に痛みを感じるのは、何かが間違っていることを知らせるための身体のサインです。一歩下がって、より深いレベルで何が起こっているのかを理解するための合図なのです。

私たちの身体には独自の知的メカニズムがあり、常にシグナルを発しています。肉体的な不快感だけでなく、セックス中の痛みは心理的にも悪影響を及ぼすことがあります。場合によっては、パートナーとの関係を悪化させ、性欲を減退させる可能性があります。

性交痛には膣の入り口と壁面に限定して痛みを感じる表面性交痛と、ペニスやバイブが膣内に入ること自体は問題ないが、ピストン運動などで痛みが発生する深部性交痛の2種類があります。

なぜ痛みが発生するのか、理由はたくさんあります。ここではそのいくつかをご紹介します。

  • 膣が十分に濡れていない
  • 前戯が足りていない
  • 前戯の力加減が強すぎる
  • 指入れも爪が伸びている
  • 突くスピードが早過ぎる
  • ペニスのサイズが大きすぎる
  • 過去の痛みのフラッシュバック
  • 子宮筋腫、子宮内膜症などの病気
  • 処女膜強靭症
  • 何らかの性病に感染している
  • 更年期(女性ホルモンの減少による膣萎縮)
  • 罪悪感・羞恥心
  • ストレスや緊張などの精神的要因

私たちの痛みや記憶の中には、無意識、つまり私たちがほとんど意識していないものがあります。しかし、ゆっくりと自分の性器に意識を向けると、過去に深く埋もれていた古い感情的な痛みが表面化することがあります。痛みや不快感は避けるべきものではありません。

痛みは、癒す必要のある身体の緊張を感じる機会を与えてくれるのです。癒しの時間には、パートナーを突き放さず、ゆっくりと物事を進めることが大切です。もし、経験している痛みが医学的なものでないとわかったら、リラックスして呼吸を整え、彼のペニスが入ってくるのを待ちます。埋もれていた感情の緊張が解放され、喜びや涙に変わるかもしれません。

興奮状態になると、痛みと快感の知覚が変化し、快感に敏感になると同時に、痛みを感じる能力も低下します。快楽と苦痛の境界線が常に変化しているため、その瞬間に感じること、何が良くて何がダメかをパートナーに伝えるには最適なタイミングです。