
四つの夜の、やわらかな証言|Ryu
https://note.com/r_sugawara/n/n35fc7b101001
※本作は創作小説です。筆者個人の体験をそのまま記したものではなく、実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 四十九歳の秋、私はようやく知った。 女は、触れられたからひらくのではない。 ひらいてもいいと思えた時に、はじめて触れられるのだ。 若いころの私は、その順番を何度も間違えた。 呼吸の合わせ方、沈黙の置き方、指先の速度、そういうものばかり磨いていた。 技術があれば、女はほどけるのだと思っていた。 半分は本当だった。 半分は嘘だった。 女たちは、手つきだけではほどけない。 その前に、言葉になら...