BLOG

湧泉(ゆうせん)

足の裏のツボ[湧泉(ゆうせん)]

湧泉(ゆうせん)は足の裏にあるツボです。足の指を曲げるとできる窪み部分にあります。ツボは基本的に左右対象なので、湧泉も両足にあります。
湧泉は足の少陰腎経の経絡に属す1番目の経穴です。

湧泉の名前の由来は「元気が泉のように湧き出る」といったところから来ています。その名の通り湧泉のツボは、体全体を元気にする万能ツボと言われています。

湧泉のツボは様々な症状に効果があるとされていますが、中でも疲労回復冷え性、のぼせ、むくみ、腎臓機能の改善などに効果があるとされています。

その他にも、歩き疲れや立ち疲れなど足の筋肉疲労にも効果的なツボとして用いられます。

ただ、湧泉のツボは特定の効能があるというよりは体の調子を整えたり、老化防止に効くツボと言った感じで捉えた方が良さそうです。

湧泉(ゆうせん)の[経絡]

足の少陰腎経

湧泉(ゆうせん)の[場所]

湧泉は足の裏にあるツボです。親指側と小指側のふくらみが交わるところにあります。指を曲げた時にできるへの字型に窪んだところです。

湧泉(ゆうせん)の[押し方・刺激の仕方]

湧泉は足の甲を反対の足の膝に乗せ、両手の親指を重ねてツボにあてます。そのまま気持ち良いと感じる強さで3~5分押します。

三陰交(さんいんこう)

足のツボ[三陰交(さんいんこう)]

三陰交(さんいんこう)は足にあるツボです。内側のくるぶしからスネの骨に沿って指4本分ぐらいの場所にあります。ツボは基本的に左右対象なので、三陰交も両足にあります。

三陰交は足の太陰脾経の経絡に属す6番目の経穴です。

三陰交は三つの陰の経絡(足の太陰脾経、足の少陰腎経、足の厥陰肝経)が交わるツボで、それが名前の由来になっており、また、その為多くの効果・効能を持っているツボでもあります。

その中でも三陰交のツボは生理不順、生理痛、更年期障害など婦人病の疾患に効果的なことから「女性のツボ」と呼ばれています。また、不妊症や妊娠などにも効果的なことから「安産のツボ」と呼ばれることもあります。

また、生理痛や更年期障害に伴う便秘や肌荒れ、むくみやイライラなどにも効果的と言えます。

その他にも三陰交のツボは冷え性や膀胱炎などにも効果があるとされます。

三陰交(さんいんこう)の[経絡]

足の太陰脾経

三陰交(さんいんこう)の[場所]

三陰交は足のスネ(脛骨)部分にあるツボです。内側のくるぶしの上側から脛骨に沿って指4本分(7~8cm)の位置にあります。

三陰交(さんいんこう)の[押し方・刺激の仕方]

三陰交は膝を軽く曲げ力を抜き、手の平でスネを掴むようにして親指をツボにあてます。スネの骨の内側に親指を押し込む感じで、息を吐きながら押し、吸う時に力を抜くを3~5分間ぐらい繰り返します。

腎兪(じんゆ)

腰のツボ[腎兪(じんゆ)]

腎兪(じんゆ)は腰にあるツボです。おヘソの真裏側にある骨から指2本分外側にあります。ツボは基本的に左右対象ですので、腎兪のツボも左右2点あります。

腎兪は足の太陽膀胱経の経絡に属す23番目の経穴です。

腎兪は腎疾患を治すツボという意味があります。腎臓に伴う疾患には腎炎、膀胱炎、蛋白尿などがありますが、腎臓の働きを弱くなると残尿感を感じることが多くあります。腎兪は腎臓の働きを改善し、その残尿感を解消するのに効果的なツボと言われます。

また腎兪は腰痛やぎっくり腰への特効ツボでもあります。腰痛の場合はツボ周辺の筋肉もほぐすとより効果的です。ぎっくり腰になった直後はこのツボをヘタに指圧すると悪化する恐れがあるので、押すのではなく温めましょう。

腎兪(じんゆ)の[経絡]

足の太陽膀胱経

腎兪(じんゆ)の[場所]

腎兪は腰にあるツボです。第二腰椎と第三腰椎の間の窪みの両側指2本分外側にあります。丁度どおヘソの真裏あたりにある背骨の両側です。

腎兪(じんゆ)の[押し方・刺激の仕方]

腎兪は椅子などに座って背筋を伸ばし、両手で腰をつかむようにして親指をツボにあて、やさしく5秒押して弛めるを2~3分繰り返します。ドライヤーやカイロで温めるのも効果的です。

次髎(じりょう)

腰のツボ[次髎(じりょう)]

次髎(じりょう)は腰にあるツボです。お尻の割れ目の上にある平らな骨(仙骨)の中央より少し上にある左右の窪みが次髎のツボになります。ツボは基本的に左右対象ですので、次髎のツボも左右2点あります。

次髎は足の太陽膀胱経の経絡に属す32番目の経穴です。

次髎は骨盤内の血行をよくするのに有効なツボで、その作用から様々な効果が期待できます。

次髎は主に泌尿器系や生殖器系の症状に効果があるとされ、泌尿器系では膀胱炎や尿漏れ、頻尿など、生殖器系では生理痛や生理不順などに効果的と言われます。

さらに、骨盤内の血行を促進することから、腰の冷えを改善し、腰痛にも効果があると言います。

また、仙骨を刺激すると副交感神経が活発になる傾向があるため、リラックス効果も期待できます。

次髎(じりょう)の[経絡]

足の太陽膀胱経

次髎(じりょう)の[場所]

次髎は腰にあるツボです。お尻の割れ目の上にある平らな骨(仙骨)にある第二仙骨孔という場所にあります。仙骨の中央から少し上で、そこから2cmぐらい左右外側にある窪みです。

次髎(じりょう)の[押し方・刺激の仕方]

次髎は椅子などに座って背筋を伸ばし、両手で腰をつかむようにしてツボの位置に親指をあて、少し強めにじっくりと押して弛めるを3~5分繰り返します。ツボ部分を温めるだけでも効果的です。

巨闕(こけつ)

お腹のツボ[巨闕(こけつ)]

巨闕(こけつ)はみぞおちにあるツボです。ちょうどみぞおちの中央辺りにあります。ツボは基本的に左右対象ですが、巨闕は正中線(体の中心を通る線)上にあるツボなので1点のみです。

巨闕は任脈の経絡に属す14番目の経穴です。

巨闕は精神的なストレスと胃腸の不調を改善するのに効果的なツボと言えます。精神的なストレスの例としては、精神不安や精神疲労、不眠症などに巨闕のツボが使われます。

さらに胃腸の不調の例としては、胸やけや吐き気、嘔吐などの症状が見られるような時に巨闕のツボが効果的とされます。

その他に、巨闕のツボを刺激すると胸部の血行が促進されバストアップに効果的と紹介されることがありますが、真偽の程は定かでありません。

巨闕(こけつ)の[経絡]

任脈

巨闕(こけつ)の[場所]

巨闕はみぞおちにあるツボです。胸骨(胸の中心の骨)の最下部に尖った骨があります。巨闕はその骨から指2~3本下にあります。

巨闕(こけつ)の[押し方・刺激の仕方]

巨闕はツボを中心にやや広い範囲を手の平で時計回りにやさしくさすります。強く押さないようにしてください。

膻中(だんちゅう)

胸のツボ[膻中(だんちゅう)]

膻中(だんちゅう)は胸にあるツボです。胸の真ん中で乳頭の高さにあります。ツボは基本的に左右対象ですが、膻中は正中線(体の中心を通る線)上にあるツボなので1点のみです。

膻中は任脈の経絡に属す17番目の経穴です。

膻中は東洋医学で気会のツボと言い、気が集まる場所という意味があります。つまり膻中は精神を安定させたり、元気を出したりするのに使われるツボとされています。

具体的にはイライラや不安感、ストレスからくる不眠症などを解消するのに効果的なツボと言われます。さらに動悸を鎮めるのにも膻中のツボが使われることがあります。

精神的なストレスが溜まっていたり、うつ状態の時に膻中のツボを押すと痛みを感じると言います。

その他にも膻中のツボは女性ホルモンの分泌を促進したり、乳腺炎や母乳の出が悪い時などに効果が期待できると言われます。

膻中(だんちゅう)の[経絡]

任脈

膻中(だんちゅう)の[場所]

膻中は胸の中央にあるツボです。左右乳頭を結んだ線の真ん中に位置します。

膻中(だんちゅう)の[押し方・刺激の仕方]

膻中は親指の腹をツボにあて、軽めの強さで3~5分程度押します。

天枢(てんすう)

天枢(てんすう)は腹部にあるツボです。おヘソの両脇にあります。ツボは基本的に左右対象ですので、天枢も左右2点あります。

天枢は足の陽明胃経の経絡に属す25番目の経穴です。

天枢の「天」は上半身、「枢」は要所という意味で、東洋医学で天枢のツボは上半身で重要なツボという捉えられ方をしています。

天枢は胃腸の調子を整えるのに効果的なツボとされます。特に大腸に効果的とされ、その中でも便秘に効くツボとしてよく紹介されます。ツボの効果は人によって差異がありますが、天枢のツボが合う人は2、3回押しただけで便意を感じると言います。

天枢のツボは下痢に効果的なツボとしてもよく知られています。その他にも胃もたれや消化不良など胃腸の調子を整えるのには欠かせないツボでもあります。

さらに胃腸の調子を整えることから、天枢のツボは間接的に肌荒れやニキビ、そして糖尿病などに効果があるとされ、治療に使われることがあります。

また、お腹にガスが溜まって苦しい時に天枢のツボを押すとおならが出て楽になると言われます。

天枢(てんすう)の[経絡]

足の陽明胃経

天枢(てんすう)の[場所]

天枢は腹部にあるツボです。おヘソの両側から指3本分ほど外側にあります。

天枢(てんすう)の[押し方・刺激の仕方]

天枢はお灸か温熱刺激が効果的です。指圧する場合は、人差し指と中指と薬指を揃えてツボにあて、左右同時に息を吐きながらゆっくりと押して弛めるを3分程度繰り返します。決して強く押してはいけません。