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オンナは言葉でヌレることもある

男性が、黙々とセックスという行為そのものだけに没頭すると、女性は「この人、なに考えてるのかな?」と気になってしまうものです。男性が、一生懸命に気持ちよくさせようとしているのに「マグロ状態」で、なんの反応もない女性につまらなさを感じるのと同様です。

言葉のコミュニケーションはとても大切です。やさしい言葉も女性を濡れさせる武器のひとつです。聞かれれば答えるものです。「気持ちイイ? ココ?」動作とからめて囁くように質問していけば、相手の女性の感じるポイントにたどり着くことができます。黙っていると、イイのか悪いのか、どこが感じるのかもわかりません。この“囁くような問いかけ”は、オーガズムセックスに欠かしてはならないものです。必ず語りかけてみます。そして、相手の女性の性感帯を引き出してあげるのです。

愛液が発するサイン

女性はこの愛液で濡れて、男性を自分の中へ招き入れます。

愛液とは主に、膣壁から滲み出してくる液体のことを言います。そして、この愛液は女性がどのくらい興奮しているか、相手の男性を求めているかのバロメーターにもなります。濡れ具合にも個人差がありますが、開発されたカラダの女性ほど濡れ具合はいいと思います。膣が濡れるというのも、やはり気持ちの部分が大きく、指一本触れられてもいないのに、濡れて膣内がとろけるほどに柔らかくなっていることもあります。

この濡れ具合でその感覚で女性の感度もわかります。なかなか濡れず、膣内がなかなかほぐれずに硬い女性は、感じにくい体質、未開発のカラダ、なにかしらの理由でセックスまたは男性に抵抗感がある。このように推測することもできます。

なんだか腰の辺りがモンモンと熱くなって、女性の膣内がジュンと濡れてくる感覚を想像してみます。チロチロとカラダ中の血がアソコの部分へ集中して集まっていき、カラダの芯からポカポカと温まっていく感覚。

こうなると女性もじっとしていられなのです。本当は激しく求めているのです。ズバリ欲しいのです。どうしたら女性がこういう状態になるのでしょうか?どこを押すとか、なにを飲ませるとか、そういう問題ではないのです。男性の総合演出が必要です。

時間、場所、タイミング、シチュエーション。

うっとりするほど安らいだ気持ちにさせ、まるでストーリーのように一つひとつに触れていき、カラダを解きほぐす、そんな総合演出に女性は溶けてしまうのです。男性ではほとんど聞いたことがありませんが、大好きなシンガーのコンサートで興奮しすぎて気絶する女性っていますよね。カラダへの直接的な刺激が原因じゃなくて、心の刺激でカラダがしびれちゃうんです。こういう例と比べてみれば、一発の必殺テクニックとかじゃなくて、女性の心とカラダの関係を把握することが大切だってことがわかります。

女性の「して欲しい」ことを知る。女性の「して欲しい」ことをしてあげる。このようなセックスを経験した女性は、その使い手と二人きりになるだけでも、思わず女性の膣内がジュンと濡れてしまうことがよくあります。

そもそも“イクッ”てどういうこと?

女性の感度を6段階に分けて説明します。

1 性的興奮を感じる
キスやボディータッチを受け、まず気持ちから性的興奮を感じていく。どこをどうやって触ると感じるか? どんな言葉をかければ相手が安心するか? それを第一に考えてあげながら、ジワジワと女性に火をつけていきます。

2 骨盤の内部に血液が集まり始める(男性でいう勃起の状態)
性的に興奮すると男性が勃起するように、女性は骨盤内部に血液が集まります。膣の色がワインレッドになったり、クリトリスが充血して肥大してきます。

3 膣管の中に水分が染み出す(男性でいう勃起の状態)
骨盤内部が充血すると同時に、膣の中に水分が染み出し膣管までが潤います。この状態がいわゆる「濡れている」状態。ペニスを挿入できる状態になるまで十分濡れさせます。

4 骨盤底筋肉が緊張してくる
血液は骨盤に集まり充血しますが、やがて骨盤底内筋肉を感じてきます。セックス時なら、パートナーを抱きしめたい、しがみつきたい、というような衝動を感じる状態となります。

5 筋肉の緊張がピークに達しはじける
筋肉の緊張がどんどん強くなり、ピークに達した時、その緊張がはじけるような感覚が訪れます。男性でいう射精の状態です。そのはじける感覚は、一度だけではなく、数度にわたって続けて起こるのが特徴です。

6 はじける感覚から弛緩へ
5のはじける感覚がおさまると、血流がスッと元に戻って筋肉が緩みます。はじけるだけでこの弛緩がない場合もあります。

女性のエクスタシー時の快感は、男性の射精時の300倍と言われています。女性が体験する出産時の痛みを男性に与えれば、男性はショック死するといわれるのと同じで、女性が得るエクスタシー時の快感を、電気刺激で男性に与えると、男性はショック死してしまうだろうともいわれています。でも「女性=快感度が高い」というわけではなく、女性の中にも「オーガズムの快感がよくわからない」という悩みを抱えている人もたくさんいます。個人差も当然あって、時間的に長くない人もいれば、回数的にも連続して起こらない女性もいます。結局、相手の身体的感覚については想像するか、直接相手に確かめるしか知る術はありません。だから、黙々と一方的にこなしているだけでは、いつまでも相手と一緒にはなれないのです。

女性のエクスタシーには様々なレベルがあり、ごく軽いオーガズムから超ヘビー級のオーガズムまで実に幅があります。また、オーガズムのパターンも大きく分けて3つあり、一度だけオーガズムに達するタイプと、平坦期(興奮した状態が持続した状態)までは行くがオーガズムに達しないタイプ、何回もオーガズムに達するタイプに分かれます。女性がオーガズムに達した時には、男性が射精時にピクピクとペニスが痙攣するように、女性も子宮や膣が痙攣します。さらに、女性器(下腹部)、太ももなどもピクピク痙攣します。

女性の場合、男性のそれと違って、一度精子を発射して終わりというわけではなく、そのまま何回も繰り返したり、さらに深い快感の世界に入っていくことができます。統計では、膣オーガズムの経験がない女性は5割以上といわれたりしますが、本来、ほとんどの女性がクリオーガズム(クリトリスへの刺激で達するオーガズム)はもちろん、膣オーガズムも感じることができるのです。イケるはずなのです。

要は、相手の男性がどこまで女性のカラダに秘められた可能性を引き出せるかということになります。

オーガズムにカラダを開ききれない恐怖に対し、男性はなにをしてあげれば一番よいのでしょうか?

それは、どこへ飛んでいこうと、どこへ落ちようと、どんなことがあっても自分がすべて受け止めてあげる、そういう信頼感を女性に与えることです。手を強く握ってあげたり、顔と顔をしっかり寄せ合わせて、あなたがそばにいることを強く認識してもらう。しっかり包み込んであげる、抱いてあげる。

とにかく一緒にいるということを実感させてあげるのです。「もう死んでもいい!」「あー死んじゃうー」と大声で叫んでしまうぐらいの段階に飛び込んでしまうこともあります。それを快感としてしっかり認識できている女性はいいですが、こういう認識がない女性なら、怖いと感じても不思議ではありません。

そばにいて。
それが抱かれている時の女性の気持ちです。

オーガズムを恐れる女性への対処法

☑ イキそうでなかなかイカない。
☑ 汚いけど、もしかしたら、オシッコや大便が出てきちゃいそうな気がする。
☑ 頭がしめつけられて、悪い予感がする。
☑ 幽体離脱じゃないけど、心とカラダが分離しそうな感じになる。
☑ 知らないところへブッ飛んじゃいそうで怖い。
☑ そのまま昇天して意識が飛んじゃいそう。
☑ 肉体がバラバラに壊れちゃいそう。

オーガズムを予感して、もう怖くてそれ以上先に進みたくないという抵抗する女性はけっこういます。オシッコに関しては、セックス前にちゃんと済ませておけば大丈夫です。安心して力を抜かせて、カラダを開かせてあげます。オーガズムのスリルを快感として受け止めるためには、やっぱり男性のサポートが必要です。

女性のオナニーを知っておけばツボもわかる

自分の性器については、比較的に男性のほうがよく機能や状態を把握していると思います。女性の場合はカラダの中に引っ込んでいるということもあり、自身の性器に対して無知な人もけっこう多い。クリトリスから尿が出ていると思っていたり、クリトリス自体がどこにあるのか知らない人もいます。だから当然、オナニーの悦びも知らない女性もいます。

オナニーを知らない女性は、自分の性感帯も把握していません。だから、男性に対して「して欲しいこと」を伝えることもできません。ということは、男性がゆっくり入念にその女性のカラダを開拓していくより他ないのです。その最中にも「そう、ソコ」「もっとコッチ」など言えない女性がほとんどでしょうから、呼吸やわずかなカラダの反応をしっかり読み取りながら開いていくことになります。

一方、オナニーの悦びを知っている女性は、男性とセックスしなくても、自身をオーガズムに導く方法を知っています。だから、あまりガサツな男性とセックスするのならオナニーのほうがマシという女性もいるかもしれません。女性のオナニーは男性のようにしごくだけではなく、奥へ指やバイブを入れる膣オナニーや、クリトリスを刺激するクリオナニーがあります。女性にも個人差がありますが、多くはクリトリスでオーガズムを感じて、それから膣内(Gスポットなど)へと運ぶのがよくあるパターンだと思います。よくあるパターンということは、多くの女性がこのパターンでの運びに快感を覚えるということでもあります。

セックスとは会話することです

「気持ちイイ?」
「感じる?」
「ココ?」
「どうして欲しい?」

訊いてみることです。
私のしていることは、あなたに合っていますか?と確認して、少なくともセックスを一緒に楽しもうとする人になりましょう。

わずかに呼吸が盛り上がった時、やさしく囁くように「ココ?」なんて聞かれたら、思わずシャイな女性だって「そう、ソコ」と答えずにはいられません。「もっとコッチ」とかリクエストもしてくれるかもしれません。さらに、答えたことによって、女性自身のセックスへの積極性が増すのです。

セックスは会話です。
会話はリズムです。

耳を澄まし、意識を集中させ、女性の呼吸と一体になることです。そうすれば、女性のカラダの中に起こっている波を、そのうねりを感じることができます。日常と同じ声色で訊かないように。服を着ている時とは、別の、特別な声で訊いてください。耳元で、その女性にしか聞き取れないぐらいの微かな音量で、女性と同じぐらいに上ずった呼吸で、やさしく囁くのです。

「気持ちイイ?」「感じる?」「ココ?」「どうして欲しい?」
「キレイだよ」「気持ちイイよ」「イッちゃいそう」

この会話によって、隠されていて見えなかった、女性の「秘密のスイッチ」を見つけることができるのです。このスイッチは、男性が女性と共同で探すものです。

「気持ちイイ?」「感じる?」「ココ?」「どうして欲しい?」 「そう、ソコ!」「あ、ソコ!」

といった具合に、会話によって発見されていきます。言葉じゃなく、それが呼吸だけの交換だったり、目線だけの交換だったりします。見つけたスイッチを押しましょう。あなただけが押し方を知っているスイッチです。スイッチをオンにして、女性をトランス状態へ誘うのです。そして、オーガズムの彼方へと、女性を飛ばしてあげるのです。そのためには、会話が重要です。全神経を集中させて、呼吸と反応を確かめてください。

いいセックスには会話が途絶えることがありません。常に男と女の、二人にしかわからない会話が交わされています。どんなに耳を澄ましても、子供ではわからない会話です。女性をやさしく包み込むことができる、大人の男性にしかできない会話です。

表層意識、理性が剥がれ落ちて、あられもない姿になるから、オーガズムに辿り着けるのです。オーガズムは、失神に近い状態になるということです。信頼できない男性の前で、そうそう無防備になれません。信頼なくしてオーガズムはありません。つまり、女性に身も心もゆだねてもらわないといけないのです。肉欲のはけ口にするのではなく、やはり誠実に取り組まなくてはいけません。女性は、信じられないような力で男性の背中にツメを食い込ませてしまったり、男性が逃げられないほど両足で締め上げたり、普段から想像もできないような生き物になります。どんな貞淑な乙女でも、一匹のメスになってしまいます。

男性なら誰しも、女性をこんなふうに狂うほど感じさせてみたいという願望を持ってるはずです。女性も狂い咲きたいという願望を密かに持っています。でも、それをなかなか表には現しません。相手を厳しく選びます。