当店で「バス内でのローション性感トリートメント」と呼んでいる施術についてです。いわゆるヌルヌルマッサージにあたるもので、浴室で、たっぷりのローションを使って行います。
ローションを使ったトリートメントは、肌と肌のあいだの摩擦をほとんどなくします。触れているのに、触れられている感じが普段と違う。その差がどこから来るのかを、まず書いておきます。
目次
なぜ、湯の中なのか
浴室で行うのは、雰囲気のためではありません。陸の上では作れない条件が三つそろうからです。
体重を預けられる
湯に浸かると浮力が働き、体を支えている筋肉がゆるみます。ベッドの上では、どれだけ「力を抜いて」と言われても、人は無意識に自分を支えています。支える必要がなくなって、はじめて本当にゆるむ。湯の中では、それが自然に起こります。
視線が減る
湯気があり、水面があり、浴室の明かりは落とせます。見られている感覚が薄まることは、恥ずかしさの強い方にとって決定的です。
裸でいることそのものより、見られながら裸でいることが緊張の正体である場合が少なくありません。湯の中は、その一方だけを外せます。
温まっている
冷えた体と温まった体では、同じ触れ方でも届き方が変わります。末端まで血が巡っている状態で触れられると、反応が早く、深くなります。
冷えたまま始めて、途中で温まるのを待つのではなく、先に温めきってから触れる。順番の問題です。
力みがほどけると、何が変わるか
緊張しているとき、体は身構えています。この状態では、強い刺激でも「くすぐったい」に変わってしまうことがあります。感じないのではなく、受け取る準備ができていないのです。
浮力と温度でその身構えが外れると、同じ触れ方が別のものとして届きます。強くする必要がなくなり、むしろゆっくりのほうが深くなる。安心が、そのまま快感に変わっていくという言い方が、いちばん近いと思います。

実際の流れ
まず、しっかり温まります。ここを急ぐと、あとが変わりません。基本になるのは、浴室での全身マッサージ、性感帯への愛撫、そして密着した対面座位の三つです。
ローションで全身をほぐす
ローションは、手のひらで温めてから広げます。冷たいまま肌に落とすと、それだけで体が縮みます。触れる順番は、末端から中心へ。背中、腰まわり、脚の外側から内側へと、時間をかけて移ります。中心に近づくほど、速さは落としていきます。
途中からは、手だけでなく体を使って広げていきます。手のひらは面積が小さく、どうしても「押される」感覚が残ります。腕や胸、脚全体を使うと圧が分散して、触られているというより包まれている感覚に近づきます。ローションの滑りは、そのために要ります。摩擦があると、面で触れた瞬間に引っかかって、体が身構えてしまうからです。
性感帯へ移る
全身がゆるんでから、感じやすいところへ移ります。順番が逆になると、たいていはくすぐったさに変わってしまいます。首筋、耳の後ろ、脇の下から胸の外側、内腿——中心そのものより、その手前のほうが反応が出ます。
ローションがあると、もともと感じやすいところはさらに敏感になります。だから強くする必要がありません。むしろ、触れるか触れないかくらいの速さのほうが深く届きます。
向かい合って、密着する
最後は、向かい合って座った姿勢です。湯の中では体重がほとんどかからないので、この姿勢を長く保てます。陸の上だと、どちらかが必ず支える側になり、その力みが相手に伝わってしまいます。
ここで行うのは、抱き合うこと、口づけ、胸への愛撫、そしてクリトリスへの愛撫です。順番は決めていません。密着したまま、そのときの反応に合わせて移っていきます。
抱き合う姿勢は、いちばん外せないものです。背中に腕が回っているだけで、緊張は落ちます。触れている面積が大きいほど、人は安心する。ローションの滑りは、その密着を、押しつけがましくないものにしてくれます。
口づけは浅いところから始めます。急ぐと呼吸が乱れ、せっかく落ちた緊張が戻ります。胸への愛撫も同じで、強さは要りません。ローションがあると手のひらが引っかからずに動くので、境目のない触れ方ができます。湯の中は浮力があるぶん、陸の上とは当たり方そのものが変わります。
クリトリスへの愛撫は、指ではなくペニスで行うことがあります。指先より面が広く、角がないので、点ではなく面で当たります。強い刺激が苦手な方でも受け取りやすく、抱き合った姿勢を崩さずに続けられるのが利点です。
顔と顔が近く、呼吸の速さがそのまま伝わる距離です。ここまでの時間で体がゆるんでいれば、この距離が怖くなくなっています。逆にいえば、いきなりこの姿勢から始めても、たいていはうまくいきません。順番には理由があります。
途中で強さやペースを変えたいときは、言葉でなくても構いません。手を置く、息を止める、体を寄せる——合図はいつでも受け取ります。どこで止めても構いません。
恥ずかしさが強い方へ
明かりは落とせます。タオルは、体にかけたままでも進められます。視線を遮るものがあるだけで、ずいぶん違います。
会話も必要ありません。何か言わなければ、と思う必要はありません。黙っていることが気まずくならない相手であること自体が、この時間の条件だと考えています。
また、途中で「やっぱりやめたい」と思われた場合、理由を説明していただく必要はありません。そう伝えていただければ、そこで終わります。
安全について
必ずお読みください
ローションのついた浴室の床は、想像を超えて滑ります。普通に立とうとしただけで足が流れます。実際に、浴室内での転倒は珍しい事故ではありません。
当店の施術では、動作をひとつずつゆっくり行います。立ち上がるとき、体勢を変えるときは、必ずこちらから声をかけます。移動の際は手をつなぐか、体を寄せて支えた状態で動きます。急に動かないことが、いちばん確実な予防です。
ご自宅で試される場合
- 浴室用の滑り止めマットを必ず敷いてください。バスマットでは代わりになりません。
- 立ち上がる・移動するときは、必ずどちらかが支えます。ひとりで動かないでください。
- 浴槽の縁、蛇口、鏡の角——ぶつかると危険な場所を先に確認しておきます。
- 湯温は少しぬるめに。のぼせやすくなります。時間を決めて、途中で一度出てください。
- 飲酒後は行わないでください。判断力と平衡感覚が落ちた状態で、滑る床に立つのは危険です。
- 水分を用意しておきます。汗をかいていることに気づきにくい環境です。
- 終わったら、床のローションを洗剤で完全に流します。翌朝、何も知らない人が入って転ぶことがあります。
ホテルで行う場合
- ユニットバスは狭く、段差があり、扉がガラスのことが多い造りです。自宅より条件が悪いと考えてください。
- 浴室内で立った姿勢を続けないこと。座る、横になるほうが安全です。
体調について
- 高血圧、心臓に不安のある方、めまいを起こしやすい方は、長湯を避けてください。
- 肌が弱い方は、ローションを腕の内側で試してから使います。
- 気分が悪くなったら、我慢せず伝えてください。すぐに中断します。
どのコースで受けられるか
バス内でのローション性感トリートメントは、180分以上のコースが基本です。アロマオーガズムトリートメントコースでは、180分以上をお選びいただいた方に、ご希望に応じてお付けしています。恋人コースの場合は、180分のうち60分をこの時間にあてる構成が標準です。ご希望があれば120分のコースでもお受けしていますので、ご予約の際にお申し付けください。
使用するローションは、デリケートな肌にも使える天然海藻エキス由来のものを選んでいます。
コースと料金の詳細は サービスページ、お申し込みは ご予約方法 をご覧ください。
最後に
この時間で起きるのは、特別な技術による何かではありません。支えなくていい。見られていない。冷えていない。その三つがそろったとき、人の体がどう変わるか、というだけのことです。
だからこそ、安全でない場所では成立しません。滑って転ぶかもしれないと思いながら、力は抜けないからです。
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